椎茸神社に参拝したい!
先日『きのこ界 春号(VOL.86)』というマニアックな業界誌を読んでいたときの事。
『椎茸神社で秋季例祭が行われる』という気になるトピックスが載っていました。
ええっ、椎茸神社ってなに?!
読み進めると椎茸神社は群馬県桐生市に鎮座する神社で、原木椎茸栽培に欠かせない”種コマ”を発明したきのこ博士 森 喜作さんが島根県の金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)の神様を分霊したのが始まりとのこと。
例祭ではキノコの豊作とキノコ産業の発展
を祈願されたそうです。
これはきのこ好きとしてぜひ参拝したい!
椎茸神社の例祭ですと⁉️
行ってみたい!
昨年は10月17日に執り行われたそうです。
椎茸神社は群馬県桐生市にあります⛩情報は季刊『きのこ界』2017年 春号にて#椎茸神社 #きのこ界 #桐生市 pic.twitter.com/YMNQZxo5lQ
— きのこのじかん (@kinokonojikan) 2017年3月9日
そうSNSに書き込んだところ、たまたま見てくれたヨコハマきのこ大祭のボス(コバヤシイッセイさん)と小手さんが反応してくださりあれよあれよと一緒に椎茸神社に行けることに。
また桐生市で木のおもちゃを製造販売しているうく・ぬーたの藤信さんにも群馬県のきのこスポット情報を教えていただき、椎茸神社のそばにあるきのこ茶屋の予約も取っていただけました。
ということで先日、椎茸神社参拝を兼ねて群馬きのこ三昧ツアーに行ってきました!
群馬県きのこ三昧コース
群馬県は椎茸や舞茸、なめこなどのきのこ栽培が盛んな地域で、実はきのこスポットも沢山あります。
ヨコハマきのこ大祭のボスがしっかり調べて今回のきのこ三昧コースを組んでくれました!
今回のコース内容をご紹介いたします。
・風の広場

きのこを中心に地域の様々な物産を取り扱っています。
きのこ汁がなんと100円!
すっごいきのこの旨味が出まくってて美味しかったです。

余談ですが風の広場は鼻毛石町にあり地名の由来を確かめてきました。
気になる人はぜひ鼻毛石へゴー!
・風の駅
風の広場の系列。
こちらはうどん屋さん併設で舞茸うどんと舞茸天ぷらを頂きました。
舞茸はやっぱり風味が良いです。
・三夜沢きのこ園
きのこを栽培している生産者さんの工場ですが直売所を併設していて一般のお客さんも入れます。
直売所はハナビラタケ推しでした!
・ぐんま昆虫の森
昆虫をテーマにした施設(入園料:一般410円、大学生・高校生200円、中学生以下無料!)。
その名の通り施設の大部分は森で、時期がぴったり合えば昆虫とともに沢山のきのこにも出会えそうです。
美しい蝶々が飛び交う温室内にはニセショウロが群生していました!
こちらは林道に生えていたアミスギタケ。
このきのこはヨコハマきのこ大祭のキャラクター、ハマッシュが見つけたっしゅ!
・異国調菜 芭蕉
桐生市にある不思議な雰囲気の洋食レストラン。
部屋の構造や調度品が面白く、店内を見ているだけでとっても楽しめます。
ここでのお目当ては椎茸まんじゅう(600円)。
甘い饅頭を想像していたら椎茸フライでした!
美味しかった~
ここまででかなりお腹いっぱい・・・
しかし旅のメインはこの後です!
桐生市でうく・ぬーたさんご家族と合流し椎茸神社ときのこ茶屋に向かいました。
椎茸神社で菌運祈願
椎茸神社ときのこ茶屋は桐生市の町から山道を登って行った先にあります。
と言っても桐生駅から車で15分くらいの立地なのでものすごい山奥という訳でもないのですが、帰りに鹿の親子に出くわしたりなかなかの雰囲気です。
そして・・・
念願の椎茸神社に辿りつきました!
きのこ型の椎茸神社の看板。

お参りする為の拝殿がありその奥の坂の上に本殿が見えます。
≪拝殿≫
うわー!灯篭がきのこの形してる!

考えていたよりずっと小さい!(失礼)
と一瞬思ってしまいましたが、いやいや日本の神様は分霊によってどんなに分けられてもその力は変わらないというし社の大小は関係ありません。
また椎茸の父、森喜作先生が分霊して建立した日本で唯一の『椎茸神社』、それだけできのこ好きには大変ありがたい神社です。
今年も沢山のきのこ達に出会えますように!と菌運祈願をしました。
椎茸神社の周囲にはカエンタケやタマゴタケなども生えるそうです。
今回は見つけられませんでしたが時期を合わせて来たら楽しそうですね!
森に佇む八角屋根『きのこ茶屋』
椎茸神社にばっちりお参りした後は群馬県きのこ三昧ツアー最後の目的地、きのこ茶屋に向かいました。
ちなみに椎茸神社からきのこ茶屋は徒歩1分の距離です。

実は当初の予定ではランチにお伺いするつもりでしたが10日前にはすでに予約がいっぱいで、急きょ夕飯を楽しむことに。
お伺いする時は事前予約をしておいた方が良さそうです。
うわー、すごい雰囲気!

きのこ茶屋は森の中に佇む八角屋根の個室で気兼ねなく食事を楽しむ事が出来るきのこレストランです。
【DATE】
店名 | きのこ茶屋 2017年5月末日に閉店 |
URL | http://www7.plala.or.jp/mk_reve/ |
住所 | 〒376-0051 群馬県桐生市平井町1152 |
営業時間 | 日曜日~木曜日 11:30~21:30(最終入店20:00) 金曜日・土曜日 11:30~22:00(最終入店20:30) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は営業) |
参考単価 | 炭火焼ランチ 2,000円 きのこ丼ランチ 1,200円 きのこコース 5,000円 お好みコース 350円~(サイドメニューから好きな物を組み合わせて注文。椎茸1枚付き) etc |
席数 | 89席 (八角個室(2~7名用)7棟、40名収容お座敷一棟) |
アクセス | 北関東自動車道太田桐生IC⇒国道50号経由桐生方面へ 約30分 |
お問い合わせ先 | 0277-32-6977 |
備考(予約等) | ご予約・お問い合わせはHPよりどうぞ、とのことです |
喫煙・禁煙 | 喫煙可 |
駐車場 | 無料(12台) |
【マップ】
きのこ尽くしの炭火焼
八角屋根の個室にはそれぞれきのこの名前が付いています。
ツアー一行が通されたのは『しめじ』の小屋。
他に松茸やなめこ、えのきなど全部で7つの部屋があるそうです。

ディナーはいくつかのコースから選べますが、一番自由度が高い『お好みコース』(350円、肉厚椎茸1個つき!)にしました。
机の真ん中に炭火と網を用意して頂きサイドメニューから好きな料理を注文します。
≪きのこ茶屋の椎茸焼き作法≫
椎茸は軸を上にして焼いていきます。

炭火の火力は場所によって強さが偏るので時々くるくる回して調整します。
しかし決して椎茸をひっくり返してはいけません。
薄いヒダが焦げてしまったりせっかく出てきた椎茸の水分が飛んでしまいます。
カサから水滴がぷつぷつ出てきたら食べ頃。

軸を摘まんでカサの部分を食べます。
うわっ、ジューシーで旨いっ!
ぷりっぷりです!
椎茸がまだみずみずしいのでたぶん当日収穫したばかりの椎茸を出してくれているんでしょう。
手元に残った軸ももちろん食べられます。
繊維に沿って縦に裂き、もう少し焼きます。
カサとは違う歯応えがあって美味しいです。
伝説のホレステリン・ソーダ!
きのこを焼きながら壁のメニューを眺めていると、すごい物を発見してしまいました。
『復活、ホレステリン・ソーダ?!』

聞きなれない名前でほとんどの人は何それ?だと思いますが、これ、知る人ぞ知る椎茸味のジュースなんです。
過去にはビタミンドリンクの様な黒いビン詰めで市販されていましたが現在は終売となっています。
露木も名前は知っていましたが置いてあるお店は初めて。
もちろん速攻で注文しました!
目の前に鎮座したホレステリン・ソーダ。
信じられます?これ、コーラじゃなくて椎茸なんですよ・・・

ごくっ、ごく。
う、うーむ、乾燥椎茸の戻し汁の味が前面に感じられます。
これは良い椎茸ダシです。
強めの炭酸だけがジュース感を演出していてなんともいえない違和感。
ジュースじゃなくてお吸い物にした方が美味しそう、なんて野暮な考えが頭をかすめるも、なんか・・・逆にクセになりそうです!
今度家でも椎茸ダシをウィル○ンソンで割って作ってみよう。
きのこ茶屋にきたらぜひこの不思議な味を体験してみて下さい。
きのこ茶屋できのこ三昧
その他、きのこホイル焼き、七茸スープ、きのこカゴ盛りなど、きのこメニューをたらふく食べてきました!
森の中に佇む八角屋根の個室は雰囲気もばっちり。
きのこ料理を心から堪能できました。
椎茸神社の参拝から広がった群馬きのこ三昧ツアー、最初から最後までとても楽しく群馬のきのこを満喫できました!
ぜひ今回のルートを参考にして群馬きのこ旅に出かけてみてくださいね。
椎茸神社ときのこ茶屋、のまとめ
①群馬県はきのこの産地できのこスポットがたくさんあります
②椎茸神社は桐生市に鎮座する小さい神社
③きのこ茶屋は森の中に佇む八角屋根の個室できのこ料理を堪能できます