超大型新人?!霜降りひらたけ
2014年9月より本格発売を始めた話題の新人きのこ『霜降りひらたけ』。
もう見かけましたか?

濃い茶色の傘にうっすら白いスジが入っていて軸は真っ白。
今までの一般的な”ヒラタケ”に比べカサの感触が固めで、身がしっかり詰まっているのを感じます。
金色トレーの高級感のあるパッケージで販売されています。

栽培しているのはきのこ生産最大手のホクトさん。
ホクトさんはぶなしめじ・まいたけ・エリンギ・ブナピーなど複数のきのこを栽培していますが、その中でも霜降りひらたけはプレミアムきのこという位置付けで販売され、その力の入れようが感じられます。
いままでのひらたけと言えば、ダシが良く出てとても美味しい(個人的にキムチ鍋とかにいれると最強)反面、”平茸”の名の通りカサが平べったくパッケージする時や物流時に割れやすく、どうしても市場価値が付きにくく安く売られがちなきのこでした。
それを、従来の日本の美味しいヒラタケとヨーロッパ産の固めのヒラタケ(オイスターマッシュルーム)を交配し、旨味はそのまま型崩れしにくいどっしりとしたひらたけの開発に成功し、ひらたけを『プレミアムきのこ』と呼べるまでの品質に高めたというところがさっすがホクトさん!です。
実はひらたけは”古豪”きのこ
ひらたけは現在あまり見かけませんが、1990年頃は日本でも良く食べられていたきのこでした。
『ひらたけしめじ』『味しめじ』などの名前で販売され、えのき・しいたけに次いで3番目に多く栽培されていたきのこなんです。
昔、しめじといったらこの『ひらたけ』を指していました。
(実際は”しめじ”の仲間ではありません。ややこしやー)
≪ひらたけしめじ≫
しかしカサの割れやすさとスーパーや八百屋さんの棚に並んだ時あまり日持ちが良くないという欠点があり、ぶなしめじが出てくるとほとんどの生産者さんがぶなしめじ栽培に切り替えました。
今ではひらたけはすっかり希少なきのことなってしまいました。
でもその味の良さから今でも根強いファンが多いきのこなんです。
【参考記事】
・昔の”シメジ”、ヒラタケシメジの栄養成分は生活習慣病予防にぴったり!
・しめじの賞味期限、”4種類のしめじ”毎に確認しました!
・ひらたけしめじを乾燥保存する存法!【乾燥ひらたけしめじのレシピ付き】
世界で2番目に食べられているきのこ
ひらたけは海外では牡蠣(かき)の形に似ていることからオイスターマッシュルームと呼ばれています。
日本ではすっかり希少なきのことなってしまいましたが、世界的にみるとマッシュルームの次に食べられている人気きのこなんです。
世界で販売されているヒラタケと比べても、霜降りひらたけはトップレベルの品質だと思います。
あるきのこ関係者が『世界に打って出るべき商品』と言っておりましたが、世界のひらたけ人気と日本で開発されたトップレベル品質の”ひらたけ”という事で、本当に輸出が狙えるきのこだと思います。
そんなニュースがきのこ業界を駆け巡る日も近いのかも?
なんで”霜降り”?
ところで霜降りひらたけはなぜ名前に”霜降り”が入るのでしょうか。
霜降り肉の様に高級イメージから来ているのかな?と思っていたのですが、ホクトさんの公式HPにその由来が載っていました。
牛肉の場合、赤身に白い脂肪の筋(サシ)が入っている状態を『霜降り』といいます。
霜降りひらたけはカサに白いきれいな〝霜降り状の模様〟が入っている為、『霜降りひらたけ』という名前を付けたそうです。
(ホクトさん公式HPより)

うーむ、見事なサシだ。
A5ランクですな!
霜降りひらたけはどうやって食べると美味しいの?
さて、話題のきのこ”霜降りひらたけ”どうやって料理してくれよう。
ひらたけ類は総じて良いダシが出るので汁ものや鍋、炊き込みご飯にするとよく合います。
そして旨味もあるので炒めても美味しい。
ちなみに最近やっている霜降りひらたけのCMではGACKTさんが網焼きしたものを食べています。
やべー、これも旨そうだ。
うーん、霜降りひらたけ。
・・・霜降り。
霜降りといえば、牛肉。
牛肉。。
よし、すき焼きにしよう!
~きのこのじかんレシピ~
霜降りひらたけたっぷり『きのこすき焼き!』
ということで霜降りひらたけをたっぷり入れたすき焼きを作る事にしました。
なんか、すき焼きってウキウキしますよねっ!
【材料】3人前
霜降りひらたけ:1パック(約100gアップ)
牛肉:300g
焼き豆腐:1丁
えのき:1パック(約200g)
原木椎茸:3枚
ネギ:1本
市販のすき焼きのたれ:3人前用
水:100cc
≪すき焼きと言えばお肉は牛肉!≫
【作り方】
①材料の下ごしらえ
ネギ:太めの斜め切りにします。
焼き豆腐:一口大にカットします。
牛肉:食べやすい大きさにカットします。

②きのこのカット
霜降りひらたけ:1本1本に手で分け大きい物は半分くらいに割きます。
えのき:石突を切り落としほぐします。
原木椎茸:石突を切り落とします。(今回は十文字に飾り切りしました。)
えのきや椎茸に付いている石突部分。
食べられないので包丁などでカットして捨てる必要があります。
霜降りひらたけは石突部分をあらかじめカットしてあるので捨てる部分がありません。便利!
霜降りひらたけは手で1本1本にほぐす事が出来ます。
しかも大きい物は手で簡単に割く事が出来るので包丁いらず!便利♪

③鍋に材料を並べ、市販のすき焼きのタレを適量分注ぎ加熱します。
(今回は白菜などの野菜を入れなかったのでお水を100cc程足しました。味を見ながら調節して下さい。)
ぐつぐつ。
きのことすき焼きタレの良ーい匂いが立ち込めます。
④お肉に火が通ったら食べ頃です!
お好みで取り皿に卵を割り入れ、卵を付けてお召し上がりください。
(調理&レシピ:篠田 万紀)
しこしこぷりぷり、霜降りひらたけ!
さっそく霜降りひらたけからいただきます。
『おおっ、歯応えが良い!』
しこしこのぷりっぷりです。
身締まりが良くエリンギに似ていますがエリンギより少しふんわりした食感です。
ひらたけらしい旨味もたっぷり。
また少しフルーツ(プラムや若いリンゴ)の様な香りがします。
煮込むとぐずっとしてしまうきのこも多いですが霜降りひらたけは煮込んでも食感が良かったです。
鍋ものには食感が残るきのこが合いますよね!
霜降りひらたけ、今まで食べたきのこ中でもかなり上位の美味しさでした。
これはとてつもない大型新人きのこが出てきたもんだ!!
≪加熱するとカサの色が濃くなり、サシは目立たなくなります≫
うむ、すき焼きの牛肉は安定の美味しさ。
そしてえのきのシャキシャキ感はやっぱりすき焼きには欠かせないとしみじみ思いました。
きのこすき焼きはきのこがたっぷり入っているので牛肉のダシと相乗効果でタレがとっても美味。
それに香りもとっても良いんです。
ホクトさんの大型新人きのこ『霜降りひらたけ』と『きのこすき焼き』、どちらもおすすめです。
ぜひこの秋お試しください!
霜降りひらたけできのこすき焼き、のまとめ
①霜降りひらたけはきのこ生産最大手のホクトさんの新商品です。
②『プレミアムきのこ』という位置付けの高品質なひらたけです。
③きのこをたっぷり入れたすき焼きはダシと香りが良くとっても美味です!
【おまけ】GACKTさんのテレビCM
GACKTさんが霜降りひらたけを食べているテレビCMのメイキングがアップされていました。
(記事公開日現在、実際にテレビCM放映中)
シェア致します。
ガクトさん、かっこいい!!