ベトナムきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】


 
 

ベトナム出張に行ってきました

 
 
シンチャオ!

世界を股にかける(?!)きのこ問屋の営業マン 露木です。
先日、きのこ問屋社長の市岡とベトナムの中部都市ダナンに出張してまいりました。
 
 
≪ベトナムでも早速商売をする?!市岡社長≫

①ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

ベトナムは平均年齢30歳と若者が多く、とても勢いのある時期を迎えている国です。
(ちなみに日本の平均年齢は45歳)

教育レベルは日本の方がしっかりしているんだと思いますが、商店では若いスタッフ達が外国人観光客相手に英語で価格交渉をこなしていました。
売り込みも粘着質でとっても逞しいです。

現地の若者と外国人が入り混じるダナンの街を歩いているとそこかしこから『やってやるぞ』という熱気をたくさん感じます。
 
 
≪とても流行っていた海鮮バーベキューレストラン≫

②ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

そんな今勢いのあるベトナムで、果たしてきのこは流通して食べられているのでしょうか?
現地のスーパーなどを調査してきましたのでベトナム中部都市ダナンのきのこ事情をご紹介いたします。
 
 
ページが長くなってしまうので目次を用意しました。
読みたいところから読んでください。
 

 
 

中部都市ダナンとは

 
 
まずはダナンについてちょっと解説します。

南北に長い国土を持つベトナム。
都市としては北部のハノイ、南部のホーチミンが有名ですが、今旅行先として人気上昇中なのが中部に位置するビーチリゾート、ダナンです。

③ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

海沿いには観光客向けの高級リゾートホテルが立ち並び、プライベートビーチやプールなどが設備されているためホテルの中で1日過ごしても充分リゾート気分を満喫できます。
青い海やプールでSNS映えする写真がたくさん撮れるので女子旅も増えているんだとか。

ダナンから車で1時間で行ける世界遺産ホイアンも人気スポット。
夜はランタンに明りが灯りとても幻想的な雰囲気に。

④ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

ダナン都心部にはびっくりするくらいきれいで居心地の良いレストランがありました。
こちらは4P’sというピザ屋さん。

⑤ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

とてもおしゃれな店内で、各テーブルに設置されているiPadの専用アプリを使って注文します。
アプリでは食材のトレサビリティ情報なども確認でき、例えばサラダなら野菜の生産者情報がメニューに紐づけられていました。
これは日本のレストランより進んでいるんじゃ?!

アプリは日本語対応もばっちり。

⑥ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

ベトナムでも食の安心・安全を気にする層がいるという事ですよね。
またスタッフの人数も多く、愛想がよくてとても気持ちの良い接客でした。

⑦ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
 

ベトナムでちょっと困ったこと

 
 
ダナンの良いところばかり書きましたが、困ってしまったこともありました。

一番びっくりしたのは交通事情です。
バイクが多いのですが、右折側が待つとか、歩行者優先とか、そういった交通ルールは無さそうです。
基本的に譲り合い精神ではなく”我先に精神”でクラクションが絶えません。

⑧ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

事故を見かけなかったのが不思議なくらいでした。
若い人が多いから反射神経でなんとか回避しているのかもしれませね。
 
 
それから観光客相手には基本的に価格を吹っかけて(ぼったっくって)きます。
買い物からタクシーから飲食店まで、たいてい吹っかけてきていると思ったほうがよいのかもしれません。
(価格表示してあるレストランはもちろん大丈夫ですが、観光客向けレストランはそもそも価格表示をしていないところもあります)

実は、ベトナムに到着してダナン空港からホテルに向かうタクシーでさっそくその洗礼を受けてしまいました。とほほ・・・
 
 
そんなわけでタクシーに乗るのは怖く、便利だったのが現地の人に教えてもらったGrabという白タク配車アプリ。

⑨ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

アプリで事前に現在地と行き先を登録すると、料金や対応していただけるドライバーさんの名前・写真・評価などを乗車前に確認することが出来るんです。
このGrabアプリで手配したドライバーさん達は明朗会計で、一度も吹っかけられませんでした。
もう、ベトナムでの移動にはGrabばっかり使っていました。

日本だってタクシーに乗ると『いくらになるんだろう?』って降りるまでドキドキしますもんね。

乗車前にアプリで運賃やドライバーさんがわかるのはとても便利です。
Grabはぜひ日本でも使えるようになってほしいと思いました。
 
 

ベトナム通貨ドンについて

 
 
ベトナムのきのこを紹介する前に、価格情報を書くため通貨について少しだけ触れておきます。

ベトナムの通貨はドンです。
2018年10月現在、1円=約200ドンなので1,000円は約200,000ドンとなります。

ドンを日本円に変換するときは頭の中で÷200すると簡単です。
例えば40,000ドンなら約200円です。
 
 
10万ドン紙幣は約500円なり。
ゼロが多くてちょっとビビっちゃいます。

⑩ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

先ほどご紹介した4P’sさん。
4人で夕飯を食べたレストランの会計は136万6200ドン。
一瞬数字だけ見ると高っ!と思いますがこれで約6,831円です。

⑪ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
 

ダナンできのこが買える場所

 
 
そんなベトナム、ダナンできのこが売っている場所は大きく下記の4パターンに分けられました。
スーパー、路上市場、観光客向け市場、デパートです。
 

①スーパー(コンビニ)

コンビニエンスストアくらいの広さの店舗で野菜や果物も販売しています。
売っているものもコンビニに近く、野菜も扱うコンビニといった感じ。

⑫ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 

②路上市場

ほぼ観光客は来ない、地元の方たちが通う路上市場。
あふれんばかりのかご盛り野菜やフルーツに、ニワトリが生きたまま販売されていたり、なかなかのディープっぷり。

⑬ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

フルーツが豊富でとても美味しそうでした。

⑭ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 

③観光客向け市場

市街地にあるため観光地として変貌していった市場。
1階は食品や雑貨、2階は衣服などが売られています。
観光客が中を歩けばぐいぐい売り込んできます。
『安いよ』『美味しいよ』と日本語で声をかけられることも。

2階から見ると幕張メッセの展示会場みたい。

⑮ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 

④デパート

観光客や現地の富裕層向け。
食品の他にも家電や衣類、宝石やレストランなども販売されています。
食品の取り扱い量・種類ともに多く、きのこの取り扱い種類もダントツでした。

⑯ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
 

ダナンで販売されていたきのこ

 
 
コンビニほどの広さのスーパーに販売されていた生鮮きのこはエノキ(100g)のみでした。

⑰ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

エノキのパックにはなんとローマ字で『KINOKO』の表記。日本語ですね!
地元ベトナム産のエノキのようでパック形態も日本と全く同じに見えます。

日本と違うのは製造日らしき印字がされていること。
交通事情からおおざっぱなお国柄かと思ったのですが、食品の安全を気にする層はやっぱりいるようです。

乾物コーナーでは椎茸やキクラゲが売っていました。
 
 

市場で見つけたきのこ達

 
 
変わって路上市場。
左右に展開する出店を見ながら散策するもなかなかきのこを売っていません。
一般ではまだあまり食べられていないという事と、ダナンは気温が高いため温度管理の難しい市場では売りづらいのかもしれません。

なんとか見つけたきのこたちがこちら。
エノキ、エリンギ、ミニサイズの椎茸、白ぶなしめじ、エリンギ。

⑱ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
かわいいキャラクターの足元にはやっぱりローマ字でENOKIの文字。

⑲ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
日本では見かけないこんなぶっといエノキもありました。

⑳ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
また暖かいところでも栽培しやすいヒラタケがザル盛りで売られていました。

㉑ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
 
観光客向けの市場は乾物の販売が多く、生鮮きのこはほとんど無し。
唯一あったのはヒラタケのみでした。

㉒ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
 

デパートはきのこの種類も豊富

 
 
デパートにはさすがに多種類のきのこが並んでいました。

㉓ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

ざっと挙げてみると、ぶなしめじ、エノキ、エリンギ、ヒラタケ、マッシュルーム、白ぶなしめじ、椎茸など。
 
日持ちさせるように真空パックされた椎茸。

㉔ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
エリンギ200gパック。

㉕ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
唐辛子の入ったきのこセットが売っていました。鍋用?

㉖ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

また乾燥椎茸乾燥きくらげも販売しています。
ラインナップ的には日本にだいぶ近いですが、日本では一般的なマイタケとナメコは今回一度も見かけませんでした。
 
 
地元ベトナム産の他、韓国からの輸入きのこも多いようです。
ハングル語パッケージのぶなしめじ。

㉗ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
韓国産きのこを表す”KMS”マーク。

㉘ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

東南アジアで栽培が盛んなフクロタケが売っているかな?と期待していたのですが今回立ち寄ったお店では見つけられませんでした。
 
 

ベトナムきのこの価格

 
 
ダナンで見たきのこの価格は、エノキやぶなしめじ、エリンギがおよそ100~150円。
マッシュルームは200g入りが約400円、乾燥椎茸50gは160円。
という感じです。

㉙ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

『ふむふむ、価格的には日本のスーパーと同じくらいだなぁ』
・・・と思うなかれ!

記事執筆時のベトナムの時給は約100円とのこと。
ということは、マッシュルーム200gを買うには4時間働かなければなりません。
実はきのこはベトナムでは高級品なんです。

そのため、現在は観光客向けレストランや富裕層が食べるにとどまっていて、一般家庭への普及はまだまだこれからなようです。
 
 

日本きのこ企業の進出

 
 
ベトナムのデパートで見慣れたロゴを見つけました。

㉚ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

こ、これは!
日本のきのこ企業、ホクトさんのマークではありませんか。
パッケージにはカタカナでブナピーと表記があります。

実はホクトさんは海外にもきのこの生産工場を持ち、世界中にジャパンクオリティのきのこを流通しているんです。
すごい、グローバルきのこ企業!
ホクトさんの海外工場はアメリカ・台湾・マレーシアにあるため、ベトナムで見たのはおそらくマレーシア工場のきのこでしょう。
 
 
またデパートで見かけた美味しそうなマッシュルーム

㉛ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】
 
ラベルにはカタカナで『マッシュルーム』と表記されていて、よく見ると中央は日の丸になっています。

㉜ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

こちらは日本のマッシュルーム栽培大手の芳源ファーム(よしもとふぁーむ)さんが、ベトナムに開設した農場で栽培しているマッシュルームなんです。

ホクトさんも芳源ファームさんも品質はとても良く、日本人として誇らしく思いました。
ぜひベトナムの人にジャパンクオリティのきのこをたくさん食べてほしいですね。
 
 

きのこにビジネスチャンスあり?

 
 
一般家庭への普及はまだまだといった感のベトナムきのこ事情。
現在は富裕層や観光客向けレストランでの使用に限られている感じでした。

しかし、工場で1年を通して安定した数量を生産できる事がきのこの強みで、そこに目を付けて栽培する企業がこれからきっと増えるはずですし、その美味しさや健康ブームなどに乗り、今後どんどん需要が伸びていくのかもしれません。
だからこそ日本のきのこ企業がベトナムに進出したりしているんでしょうし。

レストランではすでにきのこを使っているところも多くあり、今回は立ち寄れませんでしたがハノイやホーチミンにあるきのこ鍋専門店『ASHIMA』さんはとても流行っているそうです。

冒頭で紹介した4P’sさんにもきのこメニューがありました。
4種のきのこが入ったフンギピザ、とても美味しかったです!

㉝ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

デパートの1階にテナントで入っていたKICHI-KICHIさんは回転寿司みたいに鍋の具材が回ってくるユニークな韓国系回転鍋屋さん。
タモギタケ冬虫夏草などがメニューに掲載されていました。

㉞ベトナムのきのこ事情【中部のリゾート都市ダナン編】

こういった流行っているレストランなどが発信源となり、きっとこの先きのこの美味しさがベトナムに広がっていくと思います。

ベトナムでは今後きのこにビジネスチャンスあり!・・・かもしれませんよ~
 
 

ベトナムのきのこ事情、のまとめ

①ベトナムではきのこは高級食材で一般家庭への普及はまだこれから
②富裕層向けデパートでは多種類のきのこがラインナップされています
③すでに日本のきのこ企業がベトナムに進出していました!
④ベトナムではこれからきのこにビジネスチャンスあり・・・かも?!

 
 



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